徹底攻略『惨劇RoopeR』①キャラクター

惨劇RoopeR、楽しいですよね。ただこのゲーム結構難しいです。特に脚本家へかかる重圧が凄い。今回の記事は「徹底攻略」と題しまして、特に「オリジナル脚本を書く」上でおさえておきたいポイントをまとめようと思います。この目線が分かると自ずと次のことが分かるようになります。

  • 与えられた脚本で脚本家がどう動くべきか
  • 脚本家の考えを踏まえて主人公はどう動くべきか
  • 脚本をどう書いたらいいか

つまりこのゲームを完全に理解できます。

とはいえこのゲームは要素も多い。ということで要素ごとに分けて紹介できればと思います。第1回目のテーマは「キャラクター」です。

 

2018年9月時点で、プロモカードも含めた公式のキャラクターは全27種存在します。以下、脚本家から見た特徴をまとめます。基本ステータス等はwiki等にも載っているのでそちらをご参照ください。

 

  • 男子学生

非常にベーシック。友好2でそれほど強くない友好能力なので、序盤にとりあえず能力を打たれがち。ここに絶対友好無視を置くと脚本がやや易化。

  • 女子学生

不安臨界が3になった男子学生。日数の深い事件の犯人にすることで序盤の攻防を熱くできる。

  • お嬢様

不安臨界1で友好能力も場所依存のため悪用し放題。暗躍貼り付けじゃんけんや、序盤のパズル要素のお供に最適。逆に言うと脚本作成時は詰みに注意。

  • 巫女

友好能力がいずれも強力。特に役職を知る方は最強なので、巫女に友好禁止鉄貼りで他の友好を開けさせる系の脚本作成にどうぞ。

  • 刑事

旧版の能力が弱すぎて5thにて改定。特に友好5の方はカウンターを乗せて死亡を防ぐという特殊な能力でワクワクするが、おあつらえ向きすぎて意外と脚本の核にはしづらい。放っとかれがちで適当な役職つけやすい便利なおじさんとして使うのが無難。

  • サラリーマン

言わずと知れた友好能力自己紹介おにいさん。脚本作成時、核となる役職を置けば易化、パーソンや踏んではいけない系の役職を置けば難化させることができるので調整に便利。

  • 情報屋

旧版の能力が運ゲーすぎたので5thで改定。ルールXをばらすという能力は核にもできるが、発動タイミングとルールX間の重要度の調整が難しく、上級者向けか。適当な友好無視とかを置いとくのが無難。

  • 医者

能力はどちらも面白そうなことが書いてあるが、出落ち感が否めない。一度友好能力を脚本化が使うと他のループでは当然友好カウンターが置かれないし、友好禁止貼り続けてたら入院患者逃がす脚本だとバレバレだし。不安カウンターを増減させる能力が本体。こちらは意外と強力に働くので難易度調整に注意。

  • 入院患者

悪用し放題その2。友好能力を持たないこともさることながら、動かないのは最強。キーとなる役職にすると難化。

  • 委員長

友好能力は一見強そうだが、脚本家からみて起こり得ることが(例えば任意のキャラクターの不安を増減させる等に比べて)限られ状況予測しやすいので、能力発動はどうでもいいことがほとんど。逆にこの能力を必須として、使いきり手札を4回使わないといけないパズル脚本は書ける。

  • イレギュラー

かなり便利で中級者以上向けの脚本にはもはやレギュラー。最序盤で重要な役職が割れてしまうことなく、友好無視役職を能動的に調べさせることもできて、ルール推測のヒントにもできる。脚本の辻褄合わせにぴったり。

殺人と蘇生という大胆な能力を持つ。しかし主人公側に任意のキャラクター相手にこの能力を打たせるのは難しく、能力を必須とする脚本は書きづらい。この能力を使われると理論値脚本が突破されてしまうので仕方なく友好無視鉄貼り、その隙にイレギュラーが開く、みたいな使い方が便利。個人的には病院が禁止エリアなのを忘れがちなので気を付けます。ちなみにその名の通り「OWACON」という他のボードゲームからの輸入キャラ。

  • 神格

あまりに理不尽に使うと反感を買う。「なんかこのままいけそう…?」と主人公が思った頃に登場して混乱させるくらいが最適。やりたいことを脚本に詰めこんだが、どうしても序盤で重要な役職が割れてしまうパターンが生まれてしまう、みたいなときに終盤まで隠すために使うなど。初心者はそもそも存在をあまり知らないが、上級者は常に神格の存在を恐れて余計な推測をしてしまう「神格のトラウマ」にまで注意できると上級脚本家。

  • アイドル

友好能力がまあまあ強くまあまあ重い。頭数を増やしたいときにはちょうどいい。

  • マスコミ

歩く脚本破壊器。破格のコストで犯人割れ、ルール割れを引き起こす。特に事件を核とする脚本や惨劇セットの場合、突然突破されるパターンがないか注意しよう。

  • 大物

便利な特殊能力を持ち、シリアルキラー、ミスリーダーを始めとする強役職をさらに強くしてくれる。その分不安臨界が4なので、重要な事件の犯人も兼ねさせてバランスを取ると脚本が締まる。主人公側にテリトリーに移動させられ、テリトリー内でのみ睨みを効かす小物と化す。

  • ナース

事件を起こす起こさないのせめぎ合いを熱くしてくれる能力を持つ。絶対友好無視が二人いるルールセットの場合、入院患者や黒猫と組み合わせれば簡単に勝ち筋をループ突破に限定した脚本を作れる。

  • 手先

悪用し放題その3。不安臨界1はもちろんのこと、友好能力弱め、初期配置選択による役職&ルールY隠しと、完全に脚本家の手先。つい甘えてしまうが無闇に入れないように注意。

  • 学者

EXゲージに干渉する唯一無二の能力を持つ。その上ループ開始時に任意のカウンターを配置でき、脚本の意図を完全には透けさせないまま、核となる役職や犯人にすることが可能。

  • 幻想

細やかな駆け引き等を無視して暗躍カウンター乗せを可能にする暴力的な特殊能力を持つ。また暗躍を囮に移動や他のカウンターを置くことも容易で、役職や犯人にしやすい。逆に幻想を出しておいてパーソンでなんの犯人でもなく、暗躍も関係ないルールにするのもそれはそれで殺意が高い。

  • 鑑識官

いずれの能力も脚本の核にできる強力なもの。一方で友好2の程よく情報落としてくれるおじさんとしても使え、かなり便利。

「事件が重要な脚本に使ってください!」という能力を取り揃える。都市から動かないので便利だが、カウンターの増減にかなり気を遣う。

  • 教師

学生のいずれかを核とした脚本の抑止力として使える。逆に学生を少なくすれば役職を埋めることも可能。ただのパーソンとして頭数を増やすことも可能で、便利屋。

  • 軍人

能力はいずれも強力で、特に主人公の死亡を阻止する能力は脚本の核の1つとして魅力的。友好無視が割れてくれる病院初期配置としても貴重。

  • 転校生

前半に殺意が高い要素がある脚本で、それを抜けた後半に出して役職を撹乱させるのに使える。また非常に軽く暗躍カウンターを取り除ける能力を持つので暗躍周りの敗北条件の突破口として用意するのも良いアクセント。

  • 黒猫

神社に暗躍カウンターを置く、事件を必ず何も起きなかったと言える、と非常に陰湿な嫌がらせができる。嫌な事件を脚本上見せておき、その隙に真の敗北条件を整えるための囮に使うと殺意が高い。主人公にとって良いことが1つも書かれていない素晴らしいキャラクター。

  • 女の子

すぐに事件を起こせるが、すぐに友好能力を使われる。友好無視役職にして役職のヒントにするも良し、キャラクターの移動が核となるような脚本で主人公側にアドバンテージを持たせるも良し、難易度調整に使える便利なキャラクター。