徹底攻略『惨劇RoopeR』②惨劇セット

惨劇RoopeRの魅力の1つに、惨劇セットを変えることでガラッと展開の違うゲームにできるという点があります。徹底攻略『惨劇ルーパー』の第2回のテーマは「惨劇セット」です。

2018年9月時点で公式から発表されている現行の6セットについて、解説していきます。「Basic Tragedy X」を基本セットとして、各種の特徴を考えます。

 

  • First Steps

大きな特徴はルールXが1つである点と、「マイナス」の存在である。初心者向けにルールXが1つで分かりやすくなっている一方で、「マイナス」という役職隠しに強い役職を混ぜることで序盤での役職バレを防いでいる。

  • Basic Tragedy X

「キーパーソン」、「フレンド」の存在とそれらを死亡させる役職、事件。またボードとキャラクターへの暗躍カウンター配置による敗北はこのゲームの基本となる要素。「ウィッチ」「タイムトラベラー」周りの敗北条件は少し変化球で、「ファクター」をめぐる脚本家能力の変化は主人公、脚本家両者に難しい判断を迫ります。まずはこのセットを遊び尽くそう。

  • Midnight Zone

ルールに則って嘘が付けるセット。役職を騙れる「ニンジャ」、不安臨界に関係なく事件を起こす「ゼッタイシャ」、同エリアにいる犯人の事件を発生させなくする「プロフェシー」あたりが特徴。事件としては「偽装事件」が楽しい。好きな事件を書いて主人公を脅すとよい。

  • Mystery Circle X

旧版のMystery Circleとはちょっと違っているがそちらは割愛。事件に焦点を当てたセットで、事件が発生するとEXゲージが1増加する。EXゲージを参照する「ドリッパー」「メイタンテイ」「セラピスト」辺りは特徴的。また「ツイン」がルール上存在しうるというだけで、実際には存在しなくても犯人特定を難しくさせる。脚本家自身が処理を間違えないように注意。事件としては「クローズドサークル」「銀の銃弾」などの面白いものが揃い、1ループ内での場面転換やパズル要素に使える。

  • Haunted Stage A

旧版のHaunted Stageとはガラッと変わっている。キャラクターを死亡させる要素と死体の数を参照する要素がてんこ盛り。また「ヴァンパイア」「ウェアウルフ」「ナイトメア」の三大怪物はかなり殺意が高い。基本的には怪物の正体を突き止めさせてその能力を封じさせるか、バタバタとキャラクターが死亡していくのを止めさせる脚本になる。意外とわかりやすいセット。イレギュラーを入れて怪物を2体にすると酷い脚本が作れる。

  • Weird Mythology

友好無視をするとEXゲージが1上がる。3までは主人公にとって強力な能力が与えられるが、4になった途端最後の戦いに移るという特殊ルール。主人公は情報を落とすための友好能力に、恐怖を感じる。ゲーム中のEXゲージの増加は意外に脚本家がコントロールできるので、じわじわ恐怖を与える脚本を書こう。ルールYの敗北条件が多様なので、どれだけブラフをかけられるのかを意識するのが重要。